カテゴリー:債権回収の主な事例

未公開株の売買代金の未払い(水掛け論からの回収成功)

相談内容

未公開株の譲渡について、ある特別な事情により、依頼者は株式名義は先行して相手方に移転させたものの、その後肝心の売買価格が合意に至りませんでした。ところがその後買主は売買代金は現金で支払い済みであると主張し始めて、催促しても払ってくれません。何度か催促したところ相手方である買主が弁護士を立てて弁護士が内容証明郵便を依頼者に送付してきました。

 

アドバイスおよび対応

代金支払の有無と金額の合意の有無については、売主と買主の間で水掛け論になっている状況で、双方に決定的な証拠がありませんでした。そこで依頼者と何度も綿密な打ち合わせを繰り返して、できるだけ多くの間接事実と証拠を集めたところ、総合的には依頼者が相当に有利な状況であると判断しました。 その後相手方弁護士と面談して、当方が有利と考える根拠を論理的に説明したところ、3回の面談で相手方が依頼者が要求する売買代金全額の支払いに応じました。

 

コメント

裁判の8割は事実認定で決まります。 そこで事実認定のスキルの高い弁護士が綿密に事案を検討することで、相手方弁護士と迫力ある面談をすることができます。その結果相手方も自らの法的立場を理解していただくことが可能になるので、早期の問題解決につながります。

 

お客様の声

先生は、とても丁寧に時間をかけて経緯と事実をヒアリングされ、こちらの交渉プランを立案いただきました。その熱意にとても感謝しています。結局私が望む形で解決することができて本当に良かったです。

 
 

売買代金不払い(購入後の品質への難癖)に対する債権回収成功

相談内容

売買契約を締結し、依頼者は、相手方に商品も事前に念入りに確認してもらった後で引き渡しをしました。 しかし、そのあとで、相手方が機械の性能が期待ほど高くないと難癖に近いクレームをつけてきて、代金の残額半額を払ってもらえないとのことでした。 何度も催促しても払っていただけないので当方に相談に来られました。

 

アドバイスおよび対応

お客様の売買契約と引渡までの過程を丁寧にお聴き取りしたところ、当該クレームとなっている性能部分は当初より相手方も納得していたはずだと、客観的に立証的できると判断しました。さらにその性能不足(商品の瑕疵)自体も損害賠償(代金の減額)に値するほどの性能不足(瑕疵)ではないとも判断しました。そこで裁判に持ち込んでも有利な結果になる可能性が高いと判断して、その判断過程と根拠を具体的かつ詳細に記載した、弁護士名の内容証明郵便を買主に送付したところ、到着後すぐに買主から「代金全額を支払う」との回答を得ることができ、実際に入金していただきました

 

お客様の声

先生には、とても時間をかけて、丁寧に事実関係と私の主張の聞き取りをしていただきました。そして、先生が作成した内容証明郵便は、とても明快で分かりやすく私の思いをまとめていただいていました。相手も先生の作成した内容証明郵便を見て観念したらしく、すぐに支払ってきました。先生には感謝です。

 
 

破産債権の否認に対して査定申立を行い回収に成功した事例

相談内容

債務者が破産したが債務者に一定の資産が残っていたケースで、数社の債権者が債権の届出をしていましたが、破産管財人により、依頼人の債権に対して異議が出されてしまいました(依頼人の債権を認めず、配当もしないという決定)。依頼人の債権の正当性が認められると、破産財団から、債権額の数割程度の回収が見込まれた事案でした。
 依頼人と同種の債権を保有していた他の債権者も2社存在していましたが、同様に破産管財人により債権の否認をされていましたが、皆諦める様子でした。ところが、依頼人はどうしても諦めることができないとして、相談がありました。

 

アドバイスおよび対応

契約書および取引経緯を詳細に伺って検討すると、依頼人の債権には正当性が認められるべきであると判断しました。そこで、裁判所に破産債権の査定申立手続きを行いました。ビジネス取引の実情から判断して、依頼人の債権発生根拠たる契約には合理性が高いと判断したからです。破産債権査定申立書には、その理由をビジネスの常識に疎い破産管財人にもわかりやすく具体的に記載しました。 
 その後、破産管財人と数回の話合いを経て(破産管財人は、裁判官とも緊密に調整していたようです)、債権額の半分以上を認めていただくことで和解が成立し、すぐに依頼人に配当金額の振込もありました。依頼人と同種の債権を保有していた債権者は皆諦めて破産債権の査定申立をしなかったので配当を一切受けることができず、結果として、相対的に依頼人の配当割合が大きくなり、当初期待より多額の債権回収に成功できました。

 

コメント

他の債権者は、破産管財人から自分の保有する債権に対して異議が出されると諦めてしまいましたが、依頼人は諦めませんでした。そこで私は依頼人の気持ちを深く理解するために、契約の背景から遡って詳細に検討することで、依頼人に有利な根拠と客観的証拠を見つけ出すことができました。

本件ではビジネス取引に関する高度な理解力と、それをビジネスの素人である破産管財人と、破産管財人から間接的に事情を聞いている裁判官にわかりやすく説明する高度な説明力が求められました。

私は、ビジネス経験が乏しい破産管財人や裁判官に、ビジネスの難しい話をわかりやすく説明する能力に長けていますので、依頼人の話をよく聞いた上でベストな解決策の提案をしたことが有利な解決に繋がりました。

 

お客様の声

先生には、私の思いを分かりやすく書面にまとめていただいてとても感謝しています。結果にも満足しています。

 
 

返済大幅遅延先への公正証書を活用した回収成功

カテゴリー: 債権回収の主な事例

相談内容

貸金の返済について、返済遅延を繰り返して返済がほとんど進まない債務者の対応について相談がありました。依頼人から、経緯と現況を詳細に聞いたところ、まだ債務者には「返済する」意思はあるようでビジネスも細々とは継続しているようですが、この半年以上なんの返済もしていない状況でした。

 

アドバイスおよび対応

 返済の意思はあり、ビジネスも継続中なので返済原資も一定程度あるようでしたので、相手方に適切なプレッシャーをかけて、依頼人に対する返済についての優先順位を上げてもらうことが重要と判断し、適切な手段を検討し提案致しました。

具体的には、新しい契約書を締結し、返済条件を緩める(期間を長くする。さらに一定金額の返済をしたら残額の返済を免除する)とともに、契約書締結だけではなく同じ内容で強制執行認諾条項を入れた公正証書も作成しました。強制執行認諾条項とは、「債務者が債務を履行しない時は、直ちに強制執行を受けても異義のない事を承諾する」という旨の文言です。これは債務者に対して大きなプレッシャーになるので、債務を確実に履行していただくための有効な手段ともなります。

結果として、依頼人は当該債務者から、契約締結以後、順調に債務の返済を受けることに成功しました。  

 

お客様の声

何度頼んでも払ってこないので、私は回収をほとんど諦めていました。

ところが、先生に頼んだことにより、相手が先生の鋭い理屈と迫力によって諦めたようで、すんなりと払っていただけました。先生に頼んで本当によかったです

 
 

貸金返済請求を無視する先から弁護士説得による回収成功

カテゴリー: 債権回収の主な事例

相談内容

貸金の返済について、返済の督促をしても何らの返答もしない債務者の対応について相談がありました。

 

アドバイスおよび対応

 調査したところ、相手方には多額ではないものの資産があることが判明しましたので、弁護士が全面に出て一気に債務返済交渉を進めることとしました。

具体的には、弁護士名で内容証明郵便を発送して当方の「本気度」を示し、電話をかけて交渉しました。相手方は当初は、自分なりの「返済しなくても良い根拠」を話していましたが、弁護士からそれらが法的根拠とはならないことの説明を丁寧に受けると、最終的に納得しました。そしてこのまま返済しないと、訴訟提起を経て資産の差押えに至ることもやむを得ないと考えていることを伝えると、相手方も返済に応じ、回収に成功しました。 

 

お客様の声

私が交渉しても全く返済しようとしていなかった相手が、先生の交渉ですんなりと回収できて驚くとともに感謝しています。先生にはとても熱心に取り組んでいただきとてもありがたかったです。

 
 

詐欺が疑われる事案での早期対応による回収成功

カテゴリー: 債権回収の主な事例

相談内容

貸金の返済について、返済の督促をしても何らの返答もしない債務者の対応について相談がありました。当初は、2ヶ月で2割の儲けになると融資話を持ちかけながら、返済期日を過ぎると、一切の応対をしなくなっていました。

 

アドバイスおよび対応

 相手方は、行方不明になっているわけではなく、まだ「ビジネスの継続中」でした。また同種の債務を複数の人から負っているとの噂もありました。そこで弁護士名で内容証明郵便を発送して当方の「本気度」を示すとともに、依頼人と警察に帯同して、詐欺の告発を致し、その事実を相手方に伝えました。その後相手方が話し合いに応じ、一部返済をすることで和解が成立しました。

 

コメント

債権回収は、早期の相談と対策が成功に繋がります。相手方が逮捕されてしまった後・行方不明になった後では、回収は極めて困難になります。ぜひ早めに弁護士にご相談ください。また、警察は、債務不履行と詐欺の境界のような事案については、そのような相談もあまりに多く警察の処理能力を超えるからか(または民事不介入)、なかなか告発の受理をしてくれません。そこで当初から弁護士に相談して、警察の動かし方を相談することも大事です。

債権回収は、弁護士が、相手方の状況や過去の経緯に応じて柔軟な対応を行うことが成功に繋がります。そのため弁護士が、依頼者のビジネスの実情や取引現場での常識をどこまで深く理解できるかが成果を分けるのです。

私はビジネス経験が長く、複雑な取引にも深い理解力がありますし、依頼人がじっくり話しを聞くことを心がけていますので、依頼人の話をよく聞いた上でベストな解決策の提案を致します。

 

お客様の声

諦めかけていたので、先生にお頼みして一部回収できたことにとても満足しています。ありがとうございました。

 
 
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